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再生療法のPRGFも歯科治療へ導入

歯科業界で新しい治療法の1つに再生療法があります。
再生療法は歯周病に有効であることから導入されており、GTR法とエムドゲイン法の2つが知られています。
再生療法の最大のメリットは歯周組織を再生することで抜歯予定の歯を保存できることがあり、これまで歯を抜く判断が行われていたケースでも歯を残すことが可能になります。

現在、注目を集めている再生治療にPRGFと呼ばれる方法があります。
技術は世界的外科の権威として知られるスペインのエドゥアルド・アニチュア博士によって研究・開発されており、組織再生療法とも表現されます。
PRGFの活用範囲は広く、歯科・口腔外科をはじめとして、整形外科や皮膚科、美容外科など様々な分野で技術が用いられています。
例えば歯科業界であれば歯周病による顎の骨の欠損があり、この場合、PRGFによって再生することで人工歯を設けることが可能となります。

PRGFはスポーツ医学では腱や筋肉の再生治療として注目されており、スポーツ選手にも使用されています。
サッカーやテニスなどトップクラスのプロスポーツ選手が用いたことも報告されており、ここでは、怪我の治癒を早期に行うために用いています。

治療では患者自身の血液が使用されます。
採血した20ccほどの血液を専用の遠心分離機にかけて分離し、その過程でた成長因子であるタンパク質を抽出し再生したい部位に使用します。
人の血液には傷の治りを促進する血小板が含まれており、抽出したゲル状のものを部位に注入することで骨や歯茎を再生することが可能となります。

PRGFの最大のメリットに安全性の高さを挙げることができます。
従来の再生医療では使用される成分がうまくなじまずに感染症にかかる可能性があり、その理由としては、多種生物のタンパク質や牛・馬などの骨を高温処理した成分が材料として使用されていることがあります。
一方、PRGFでは自分の血液のみを使用した治療方法になっており、その分、安心して受けることができます。
歯科医療においては抜歯後の骨・歯肉の再生に利用されており、歯を抜いた場所にPRGFを注入することで新しい骨と歯肉を早く作り出すことが可能となります。

実際の治療は、採血、多血小板血漿の分離、増殖因子の活性化、欠損部分への注入の流れで行われます。
認識しておきたいのは治療が受けれないケースがあり、本人が感染症に罹っている場合や重症心臓病、先天性血液凝固因子欠乏症や白血病、腎透析患者や末期の悪性腫瘍患者などの疾患に患っている場合が該当します。
また、治療では本人の同意が必要になります。